東証の新デリバティブ商品、スタートは低調
先月16日に取引が始まった「東証 ミニTOPIX先物」の取引高は、一日平均で約4,000~8,000枚ほどで推移しており、やや低調なスタートとなりました。
ミニTOPIX先物は、TOPIX先物に比べて取引単位が10分の1となる取引。
小額の資金で取引を行えるため、個人投資家向けの投資商品として注目されていました。
しかし、一日に10万枚以上の取引高がある「日経225ミニ」などに比べると、ミニTOPIX先物の流動性はまだ十分とはいえません。
また、同日に取引がスタートした「TOPIXコア30先物」および「東証REIT指数先物」の取引高は一日に数百枚程度に留まっています。
機関投資家は流動性の低い市場には参加しないため、デリバティブ商品が「失敗パターン」に入り込むと、その後はなかなか巻き返せないという難しさがあります。 (日本には現在、ほとんど仮死状態のデリバティブがたくさんあります。)
ただ、東証の新デリバティブ商品はカブドットコム証券を通じて取引できるため、取引を始めるハードルはそれほど高くありません。
今後は商品の認知度が高まり、個人投資家の参加が増えるかどうかがポイントになりそうです。
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東証の新デリバティブ商品について