東証、ミニTOPIX先物の取引高が急減
今年6月に取引がスタートした「東証 ミニTOPIX先物」の取引高は、10月20日~24日の1週間で7,931枚となり、一日平均では1,500枚ほどの取引高になっています。 8月のピーク時に比べると、7分の1以下の水準まで取引高が落ち込みました。
ミニTOPIX先物は、TOPIX先物に比べて取引単位が10分の1となる取引。
小額の資金で取引を行えるため、個人投資家向けの投資商品として注目されていました。
しかし、株式市場の暴落・乱高下の影響もあり、個人投資家の間では取引を控える動きも広がっています。
東証は2009年7月をめどに、オプション取引の新システム「Tedex」を稼動させ、オプションや先物市場の拡大を目指しています。 その先駆けとして期待されていた「ミニTOPIX先物」ですが、現状はかなり厳しい状況といえます。
また、ミニTOPIX先物と同日に取引が始まった「TOPIXコア30先物」および「東証REIT指数先物」は、すでに一日の取引高が数十枚程度にまで減少しています。
世界的な金融危機の影響も大きいですが、日本市場における新しい先物・オプションの普及がどれほど困難か、あらためて認識させられます。