ビットコインのオプション取引所 米CFTCが初めて認可
米商品先物取引委員会(CFTC)は24日、ニューヨークを拠点とする仮想通貨取引プラットフォーム運営のLedgerXに対して、仮想通貨のデリバティブ取引および清算業務の取扱いを認可すると発表しました。
LedgerXは、規制当局であるCFTCの認可を受け、ビットコインなどの仮想通貨(暗号通貨)を扱う米国初のオプション取引所として、早ければ今年9月下旬に取引を開始する予定です。
仮想通貨はこの2~3年で著しく成長している資産クラスですが、これまでは規制当局の管轄外に置かれていたことから、ヘッジファンド、CTA(商品投資顧問)、または資産運用会社といった機関投資家にとっては参入が難しい分野でした。 しかし、LedgerXの認可によって、今後は他の資産クラス(通貨オプション、貴金属オプション、債券スワップなど)と同様のプラットフォームにおいて、これらの大口投資家がビットコインなどの仮想通貨を取引できるようになります。
LedgerXで売買されるビットコイン・オプションは、満期後に現渡し、つまり現物のビットコインによって決済が可能です(ビットコインはデジタル資産であるため、現物という表現は適切でないかもしれません)。 実際の取引では、金、銀、石油などの実物資産と同じように、仮想通貨を「現物」として受渡し、ポジションの清算に用いることができるという点で、運用上は実物資産との違いはありません。
LedgerXのCEOであるポール・チョウ氏は、「当初上場する仮想通貨オプションはビットコイン(BTC)のみだが、将来的にはイーサリアム(ETH)や他の仮想通貨オプションの上場も予定している」と述べています。