米国市場のボラティリティ指数が大幅低下

今月1日のシカゴ・オプション取引所では、ボラティリティ指数(VIX)が前日比6.6%減の10.11まで低下し、終値としては2007年2月以来、約10年ぶりの低水準となりました。

VIXは投資家の不安心理とともに上昇するため、「恐怖指数」とも呼ばれます。VIXの下落は、一般的には株式市場の先行きに対して投資家が楽観視していることを示します。一方で、多くの投資家は相場の天井付近で最も楽観的になりやすいことから、VIXの極端な低下は「危険サイン」とも解釈されます。

投資家の楽観ムードがいつまで続き、米国株の高値更新がどこまで行くかという問いには、おそらく誰も答えることはできません。しかし、リーマン・ショックの前年と同じ水準までVIXが低下している現状は、少なくとも警戒を要する状況といえるでしょう。

参照: VIXチャート