S&P 500指数の月曜ウィークリー・オプションが取引開始

米国最大の先物・オプション取引所を運営するCMEグループは3日、S&P 500指数を原資産とする「月曜ウィークリー・オプション」の取引を開始しました。フルサイズのオプションに加えて、5分の一の単位で取引可能な「E-mini S&P 500 月曜ウィークリー・オプション」も同日から上場されています。

この商品は週ごとに満期日が設定されるウィークリー・オプションの一種で、金曜日ではなく月曜日に満期が設定されるという点で従来のオプションとは異なっています。

月曜ウィークリー・オプションの権利行使は、ヨーロピアン・タイプで行われます。満期日の月曜日にイン・ザ・マネーとなっているオプションは、その日のシカゴ時間午後3時までのS&P 500指数のVWAP値(加重出来高平均値)を基準として差金決済による権利行使が行われます。

月曜日に満期となるオプションが新たに加わったことで、トレーダーは特定のイベントに合わせて、よりピンポイントでS&P 500オプションを売買できるようになりました。 例えば、今年注目のフランス大統領選挙は1回目の投票が4月23日(日曜)、2回目の決選投票が5月7日(日曜)に実施される予定であるため、その翌日に満期となる月曜ウィークリー・オプションを購入すれば、選挙後の株価変動を見据えたピンポイントの投機またはヘッジを行うこともできます。

参照: CMEグループ 株価指数ウィークリー・オプション