CMEグループで水曜日満期の週次オプションが取引開始
米国最大の先物・オプション取引所を運営する「CMEグループ」は26日、毎週水曜日に満期となる週次オプションを新たにS&P 500先物とE-mini S&P 500先物に導入しました。
これまでは金曜日に満期となる週次オプションのみが取引可能でしたが、今後は週ごとに2種類の満期日(水曜日または金曜日)から週次オプションを選べるようになります。
S&P 500先物およびE-mini S&P 500先物の週次オプションは、ヨーロピアン・タイプの権利行使(満期日にのみ権利行使が可能)となり、満期日の午後3時(シカゴ時間)にイン・ザ・マネーとなっているオプションは自動的に権利行使が行われます。
水曜日満期の週次オプションは、常に2つ先の水曜日までが取引対象となり、開始時点では10月5日(水)と10月12日(水)の2つの満期が取引可能です。
米国のFOMC(連邦公開市場委員会)の会合は週の半ばに開催されることが多く、今月21日(水曜日)の会合後には、政策金利を据え置くという声明が発表されました。 米国市場のトレーダーは、今後こうしたイベントをピンポイントに狙ってオプションを取引するために、水曜日満期の週次オプションを活用できるようになります。
一方、米国の証券市場(株式オプションや指数オプションが取引される市場)では、すでにS&P 500(SPX)を対象に、月曜、水曜、金曜を満期日とする週次オプションが取引可能になっています。 CMEグループが導入した水曜日満期の週次オプションは、こうした証券市場の商品に対抗するためのものと考えられます。