CMEグループ オプションのフロア取引を当面維持へ
米国最大の先物・オプション取引所を運営する「CMEグループ」は先月、主要な先物市場におけるフロア取引(手振りと声で売買を行う立会取引)をほぼ全て廃止しましたが、オプションのフロア取引については当面維持する方針を示しています。
CMEグループの先物オプション市場では電子取引の割合が急拡大しており、6月の実績ではオプションの全取引に占める電子取引の割合が53%まで上昇。 先物に続き、オプションのフロア取引も近々縮小されるのではないかという憶測が広がりましたが、CMEグループの関係者はこれを否定しています。
CMEのジョン・ピートロウィックス最高財務責任者(CFO)は、「われわれにとって重要なのは市場に対して強制しないことだ。市場に決めてほしい」と述べ、需要があるかぎりはオプションのフロア取引を維持する方針を示唆しています。
ただ、オプションの電子取引の割合は着実に増えてきており、将来的にはオプションのフロア取引も縮小されることになると予想されます。 派手なジャンパーを身にまとい、大きなジェスチャーと叫び声で売買を行う伝統的なオプショントレーダーに代わって、今ではパソコン画面から取引を行うトレーダーが多数派を占めています。
参照:
ブルームバーグ ニュース