オプションの投資ファンドに優位性 CBOEの調査で明らかに

シカゴ・オプション取引所(CBOE)は先月、オプションを運用する投資ファンドに関する調査論文を発表しました。

CBOEの調査によると、オプションの売買によって資金を運用する投資信託やETF等のファンド(米SECに登録済みの商品)は、2000年にはわずか10種類だったのに対し、2014年には119種類へと増加したことがわかりました。

またCBOEの調査では、オプションの投資ファンドと伝統的な株価指数ファンドのパフォーマンスを比較し、2000年~2014年の期間における運用で次のような結論を得ています。

  1. ハイリターン
    オプションを運用するファンドは、S&P 500株価指数やS&P商品指数(GSCI)のファンドに比べて、リスク調整後ベースでより高いリターンを獲得した。
  2. ローリスク
    オプションを運用するファンドは、S&P 500株価指数やS&P商品指数(GSCI)のファンドに比べて、価格の変動率および最大下落率(ドローダウン)が低く抑えられていた。

2000年~2014年の期間には、リーマンショックや9.11同時多発テロ事件など、市場のボラティリティが急激に高まった局面も何度かありました。
このような長期的な期間において、オプションの運用ファンドがより低リスクで高いリターンを獲得できたことは、伝統的な指数連動ファンドに一石を投じる結果と言えます。

参照: CBOEプレスリリース