CMEグループの先物・オプション取引高、過去最高を記録
米国最大の先物・オプション取引所を運営する「CMEグループ」は5日、2014年の先物・オプション取引高が一日平均で1,370万枚に達し、これまで最高だった2011年を上回り、過去最高の取引高を更新したと発表しました。
市場別では、金利市場の先物・オプション取引が前年比19％増となり、過去最高を記録。政策金利の引き上げが予想される中、市場では先物やオプションを使って金利へのポジションを調整する動きが広がりました。
農産物の先物・オプションは前年比6％増、株価指数先物・オプションは同5％増となった一方で、価格の下落傾向が続くエネルギー市場では3％の取引減少となりました。
CMEの電子市場「Globex」では出来高が大きく増加し、2014年12月の電子市場における先物・オプション取引高は前年同月比44％増となっています。
今年もFRBの政策変更や原油価格の下落、さらに欧州経済の先行き不安など、年始から様々なリスク要因に注目が集まっています。世界経済にリスク要因があるかぎり、先物・オプション市場はリスク管理の場としての役割を担いつつ、トレーダーには売買機会を提供し続けることになります。
参照：
CMEグループ プレスリリース
