米国の先物オプション市場 取引の電子化が進む

米国最大の先物・オプション取引所を運営する「CMEグループ」が今月発表したレポートによると、2014年4月~6月の先物オプション取引おいて、すべての市場で電子取引の割合が増加しました。

特に、原油、とうもろこし、大豆、小麦、金、銀、Tノート(5年物)の先物オプション取引では、全取引に占める電子取引の割合が初めて50%を超えました。
通貨先物オプション取引においては、すでに90%以上の取引が電子取引によって行われています。

またコーヒー、砂糖、ココア等の先物オプションを扱う取引所「ICE Futures」では、2012年末にすべてのオプション取引が電子化され、現在は電子取引のみが行われています。

米国の先物オプション市場は、つい最近までフロア取引(人間同士の身振りによる取引)がメインでした。 しかし、ここ数年で電子化の流れが一気に進み、今では電子取引が主戦場になっています。

取引の電子化は、トレーダーに安価な手数料と柔軟な取引時間を提供してくれます。 特に、筆者のように日本から取引を行うトレーダーにとって、取引環境の改善が顕著に感じられます。

参照: CME: Electronic Options Spotlight