有価証券オプション取引、オンライン対応後も増加せず

カブドットコム証券が東証の有価証券オプション(かぶオプ)のオンライン取引を開始してから、今日で1ヶ月が経過しました。

国内の大手ネット証券で初となる株式オプションのオンライン対応により、市場が活性化するとの期待もありましたが、この1ヶ月の取引高はそれ以前と比べてほぼ横ばい、または減少傾向となりました。
(2010年の東証の証券オプション取引高は一日平均 3,408枚。 今月はほとんどの取引日で前年平均を下回っています。)

カブドットコム証券がオプションの新規売りを制限していることや、マーケットメイクでのスプレッド(売値と買値の開き)が大きいこと、およびマーケットメイクされているオプションの権利行使価格が少ないことなど問題が多いこともあり、日経225のトレーダーが移行するには至っていないようです。

6月からはネット証券最大手のSBI証券が新たに株式オプションの扱いを開始する予定ですが、現状の市場環境の中でどれほど取引が活性化するかは不透明です。

株式オプションを本格的に取引したいという人は、いつ取引できるようになるか分からない国内市場を待つよりも、米国市場での取引を検討した方が良い時期かもしれません。
米国市場では2,000銘柄以上のオプションが自由に売買可能、コストが安価(オプション1枚あたり数十円の手数料で取引可能)、さらに日本の株式オプションも容易に取引できます。(参考:米国市場で取引される日本の株式オプション

参照: 東証 オプション取引相場表