日経225オプションの平均IVが42.3%に上昇
日経225オプションの平均インプライド・ボラティリティが21日の終値ベース(イブニング・セッション前)で42.3%まで上昇。 2009年4月以来、約1年1ヶ月ぶりの高水準に達しました。(参考:ボラティリティ・チャート)
20日の米国市場ではダウ平均が3%を超える下げとなり、VIXは終値ベースで昨年3月以来の高値となる45.8を記録しました。
欧州の債務問題だけでなく、中国経済の失速や米国の雇用情勢に関するネガティブな数字など、ここにきて実体経済の脆弱さが表面化してきています。
各国政府のさらなる金融緩和政策によって、今後一時的な楽観ムードが広がることもあるでしょう。 しかし、現在はすでに「政府の借金」そのものが危機の震源地になっているため、リーマン・ショック後のように政府が無尽蔵にお金を刷ることはできません。
昨年3月以降、民間から政府への債務移転によって何とか先送りされてきた経済危機ですが、臨界点は刻々と近づいているように思えます。
※ 本サイトでは平均インプライド・ボラティリティ(IV)の算出方法として、(1)直近3ヶ月の限月、(2)価額が3以上、(3)出来高が100以上
の条件を満たすオプションを計算対象にしています。