日経225オプションの平均IV、3年5ヶ月ぶりに20%を下回る

日経225オプションの平均インプライド・ボラティリティ(IV)が14日の終値ベースで19.7%となり、約3年5ヶ月ぶりに20%を下回りました。(※)

(※)本サイトでは平均インプライド・ボラティリティ(IV)の算出方法として、(1)直近3ヶ月の限月、(2)価額が3以上、(3)出来高が100以上
の条件を満たすオプションを計算対象にしています。
(参考:→ボラティリティ・チャート、 →チャートの作成方法

株価指数オプションのIVの下落は、一般に市場参加者の楽観ムードを反映するといわれます。 前回、平均IVが20%を下回ったのは、日経平均株価が18,000円台を付けていた2007年7月まで遡ります。

現在のIV低下は、直近の9取引日における日経平均の変動幅が300円以内にとどまっていることも要因となっています。(株価の大きな変動がないと見込んだトレーダーが積極的にオプションを売る一方、リスクヘッジのオプション買いが引っ込んでいる状況)

米国市場のボラティリティ指数(VIX)も13日付で17.25まで下落し、目先はリスク回帰の動きが見られますが、2011年1月物のVIX先物は20以上を付けており、先行きに対しては不安感も残っています。