米CBOE、17日のオプション取引高が過去最高を記録

17日のシカゴ・オプション取引所(CBOE)では972万枚のオプションが取引され、過去最高の一日取引高を記録しました。

金融危機の高まりを受けて、17日の米国市場は年初来安値を更新。 投資家の恐怖心を示すVIXも今年最高となる36ポイントを付けました。

市場のボラティリティが上昇したことで、ポジションのヘッジ目的のオプション取引が急増しました。 またVIXを対象とするオプションの取引高も過去最高を記録しています。 市場のパニックを尻目に、それを好機と見て取引を行ったオプショントレーダーも多かったようです。

(備考)
恐怖指数“VIX”が今年最高の36ポイントまで上昇しましたが、過去との比較ではまだピークの水準に達していません。 VIXは、2001年の景気後退局面においては最高で43.7ポイントまで上昇したことがあります。
大恐慌以来の危機という声もある現在の状況で、投資家の恐怖心がまだピークに達していないというのは、今後の危機の広がりを予兆しているかのようです。 ただ、短期的には修正が働く可能性も高いと思います。

参照: CBOE プレスリリース