ドイツ証券がTOPIXオプションの価格提示に参入
東京証券取引所は3日、ドイツ証券がTOPIXオプション取引の気配値提示(マーケットメーカー)を始めると発表しました。
ドイツ証券は欧州最大のデリバティブ取引所「ユーレックス」を傘下に持ち、昨年12月には米国一の株券オプション取引高を誇るインターナショナル・セキュリティーズ取引所(ISE)を買収しました。 TOPIXオプション取引においては、ドイツ証券が初のマーケットメーカーとなります。
マーケットメーカーは他の投資家に対してオプションの買値と売値を常に提示することで、市場の流動性を高める効果をもたらします。 買値と売値のスプレッド(差額)がマーケットメーカーにとっての収益源となりますが、急激な相場変動に対しては損失リスクも負います。
2007年のTOPIXオプションは一日平均で50枚ほどの取引しかなく、国内の証券会社ではほとんど取引を扱っていません。 当面は国内外の機関投資家を中心に、主にヘッジ目的で取引される見通しです。
参照:
東証 プレスリリース